2015年10月13日(火)、『東京いずみ幼稚園式 美しい日本語が、心の強い子を育てる』が出版されました。本園の教育の中核であることばの教育を中心に、心の強い子の育て方をわかりやすく紹介しています。

私が父とともにこの東京いずみ幼稚園を創立して今年で40年になります。この40年の実践で分かったことは、子ども達には世間で考えられているよりも素晴らしい力があるということです。
漢字かな交じり文の絵本をすらすらと読み、俳句や短歌、論語を楽しそうにそらんじて見せてくれます。
皆で音高正しく、美しい頭声発声で二部合唱を聴かせてくれます。小さな手で楽器を操り、クラシックの名曲を合奏して聴かせてくれます。
運動会やお遊戯会、定期演奏会など、大きな舞台を目標に、練習でも本番でも素晴らしい集中力を見せてくれます。
「幼児はこんなもん」という“世間の常識”では考えられないような姿を、子ども達は見せてくれます。
近年では、こうした教育成果がテレビ等でも取り上げられるようになり、取材を受けることも多くなりました。こうした実践から分かった「子育ての真理めいたもの」をいずれは本にまとめようと考えていたところ、今年の1月に兜島社からの依頼を受け、この度出版する運びとなりました。

 今回の書籍は、本園の教育の柱である日本語教育を中心に、子育ての基本的な考え方や具体的な方法についてまとめました。子どもが成長する上で、ことばの獲得はとても大切です。語彙力が増してくれば、考える力がつき、それが様々なところへ波及していきます。
また、よいものを繰り返し繰り返し与えることも大切です。子ども達は、繰り返すことが大好きです。繰り返すうちにできることが増えて自信がつき、他のことにも積極的に取り組めるようになります。
幼児の特性に基づいた教育を行えば、どの子も目覚ましい成長を遂げ、心の強い子に育ちます。

 巷では教育や子育ての情報が溢れていますが、今の子育ては混乱しているように思います。それは子育てをする親御さんが、たくさんの情報に惑わされて、大切にすべき勘どころを捉えていないからだと思います。私は、「子育ては、本当はとてもシンプルで簡単」なものだと思います。その勘どころさえ押さえれば、間違いなく子どものためになります。同時に、親御さんも我が子の素晴らしさに気づき、子育てがぐっと楽しくなる筈です。また、ご家庭でも実践できる教育方法など子育てのヒントも満載です。現在、子育てに奮闘されている親御さんに役立つ内容です。

 幼稚園創立40周年の節目の年に、こうした書籍を刊行することができ、喜びも一入(ひとしお)です。是非とも、多くの皆様に手に取って頂き、「シンプルな子育て」を実践して頂きたいと思います。

学校法人小泉学園 理事長
東京いずみ幼稚園 園長
小泉 敏男